2024年の葉山フォトコンテストも多くの皆様にご参加いただきました。
今年は審査員に水中写真家 上出俊作氏の審査により、受賞作品が決定致しました。
グランプリからショップ賞まで19賞が、葉山ダイビングセンターにて11月17日(日)の授賞式で発表となりました。
応募総数およそ280枚から厳選された受賞作品の数々をご紹介致します。
グランプリ
「Hide & Seek」
中島 章子さん
〜講評〜
インパクトが一番ありました。画面の構成力、画面全体を無駄なく使い切ったことが他の作品と比べて際立っていました。コンデジなのにこれだけ撮れたということがグランプリの理由ではなく単純にこの作品の持っている力が強かったです。
ネイチャーグランプリ
「旅立ち」
結城 佳代さん
〜講評〜
この写真を撮ることはとても難しいです。撮りたい人はたくさんいるだろうけど、こうして完成させられる人は少ないです。よく形にしたなと思います。美しさが表現できるよう、邪魔なものを全て排除する発想で、見せたいものだけを見せることに成功した作品だと思います。
準グランプリ
「月明かり」
三浦 陽子さん
〜講評〜
見た瞬間、この写真の妖艶さ、雰囲気がどの写真よりも伝わってきました。自分の目でこの世界を捉えていることを強く感じました。グランプリに匹敵する1枚です。
ネイチャー準グランプリ
「生命の扉」
中嶌 秀仁さん
〜講評〜
卵の存在感が大きかったです。卵は育ってきて目がはっきりした方が卵らしいと思っていましたが、この写真を見たら新しい卵でこんなに存在感を表現できるのかと感動しました。卵に色がないのに卵が際立って表現できているのがこの写真のすごいところだと思います。
環境グランプリ
「見慣れんヤツらがムレ撮るのぅ・・・」
中島 一輝さん
〜講評〜
ハタタテダイがここ数年で表れたところを表現しているとおもいますが、その表現をオキゴンベという主役を置いて語らせるという発想が面白いです。オキゴンベが見つめる先にハタタテダイを置いたという構図の作り方も上手です。
コンデジグランプリ
「輪舞曲」
高野 眞江さん
〜講評〜
画質という意味ではコンデジなりの画質ですが、それをうまく使っているように見えました。写真のグラデーションの出し方が面白いです。あえて白飛び気味な部分は嫌味がなく、ずっと見てられる写真です。構図は完璧であり、奥行きもあります。全体のバランスがとても良い1枚です。
ビギナーグランプリ
「瑠璃沙魚の渡せる橋に置く霜の」
森田 徳子さん
〜講評〜
出会った場所のようでもあるが、儚さの雰囲気もあります。この儚さが伝わるのはこの構図の特徴であると思います。構図の効果が作品に落とし込めているのがビギナーとは思えない凄みがあります。芸術への造詣の深さを感じました。
優秀賞
「セラミックグリーン」
芳賀 純子さん
〜講評〜
キタマクラの目に鑑賞者の目目が引き込まれる写真。うまく前ボケ使っていることや写真のトリミング技術が良い形で表れています。
優秀賞
「満点の星の下で」
安藤 穣さん
〜講評〜
キラキラして本当に星のようでうまく意図を作品に落とし込めています。写真にする際の紙の選び方も含めて一貫性のある作品だと思いました。こんな世界が葉山で見られるんだ!という新たな発見につながる1枚でした
入賞
「SKY diving」
平井 武史さん
〜講評〜
フォトコンの写真を全部見た時、「おー」っと思ったのはこの作品でした。本当に空を飛んでいるような爽やかさがありました。よく撮ったなあというのが正直な気持ちです。
入賞
「Hello!!」
米田 真木子さん
〜講評〜
良い意味でひねりのない素直に目の前にある感動を切り取った写真に見えました。生き物たちが持っている魅力を丁寧にキャプチャーした幸せになれる1枚です。
入賞
「食前絶後」
阿部 真さん
〜講評〜
写真を見た瞬間、何が起こっているの??と思わせる強さがありました。ハタタテダイがクラゲを食べるという新しい世界を見せてくれた価値のある作品です。縦構図を使っているところも面白いと思いました。
入賞
「葉山ルミナリエ」
長瀬 明日香さん
〜講評〜
とても華やかです。見た瞬間楽しくなりました。可愛いさ、ポップさ、そして前ボケが儚さも表しているようでこの1枚から色々な要素が伝わる作品だと思いました。
入賞
「宇宙船みじん号!」
横山 正樹さん
〜講評〜
葉山で作品を作る上で、お手本のような撮り方だと思いました。ライティングで見せたいもの、見せたくないものをコントロールできている作品だと思いました。
ショップ賞
「葉山で待ってるよ」
ザ ダイブファクトリー
〜講評〜
3枚とも生き物の表情が印象的なアップの写真で、まるで一人の人が撮った写真かと思う3枚の組写真だと思うくらい、3枚の雰囲気が統一されていました。生き物の表情が撮影者の撮影で可愛く、かっこよく、印象的に切り取られているなと感じました。
葉山アマモ協議会賞
「共生は忍び寄る温暖化」
野﨑 眞美さん
〜講評〜
海藻が育む葉山の海、生物多様性を表現しています。3種の魚とカジメが一緒に収まっていて、とても貴重です。感動しました。
Go diving賞
「シラス降ル夜ノ事」
高浦 秀雄さん
〜講評〜
こちらの写真は、水中の躍動感を見事に捉えています。
葉山漁協長賞
「ぞわぞわぞわ」
武井 華子さん
〜講評〜
ゴンズイを真正面から捉えているのがとても素晴らしいです。
真正面から写真を撮るのはとても難しいことですが、そこにチャレンジしていることに感銘を受けました。
葉山町長賞
「のんびりさんぽ」
平田 貢一さん
〜講評〜
葉山町は2025年が長成施行100周年になります。PR大使のミューシーが頑張っているのがまさにこのアオウミウシです。多くの皆様に愛されている葉山の海、その中で元気に活躍するミューシーを作品にしてくれたアオウミウシに心惹かれました。